先端技術を用いた育種と品質管理

  法医学で一般的に使われているDNA親子鑑定技術を応用し、産卵に使用した親魚と生産した種苗のDNAを比較して、産卵に関与した親魚を特定しています。
  同技術を家系選抜や遺伝子選抜に応用し、高成長かつ耐病性を持った親魚の探索を実施しています。

  

  

有用遺伝子マーカーの開発

  弊社では選抜育種を効率的、また、科学的根拠に基づいて実施するために、成長や耐病性といった有用経済形質に連鎖する遺伝子マーカーの開発を行っています。
  現在までにマダイの成長選抜に有効な遺伝子マーカーの開発に成功しており、平成25年度の生産からその技術を生産現場へ導入しています。
  また、マダイ養殖において問題となっているイリドウイルスに遺伝的に抵抗性を持つ親魚を見出しており、現在、家系の確立と遺伝マーカーの開発に着手しています(平成25年度公益財団法人えひめ産業振興財団がんばるものづくり企業助成事業に採択)。

 

電気泳動の写真です。

各種研究機関との連携

  弊社では大学や公的機関と連携を行い、先端技術を導入して効率的に育種研究を進めています。
 
  愛媛大学とは長期にわたる共同研究を行っており、現在までに遺伝的形態異常の防除、高成長個体の探索と判別マーカーの開発、耐病性家系の探索について多くの成果が得られています。

 

見ただけでは分からない骨格の異常を確認できる、透明骨格標本の写真です。